OCNモバイルONE終了で今後どうなる？解約後のおすすめ乗り換え先も解説

OCNモバイルONEは2023年6月26日をもって新規受付を終了し、2013年から続いた老舗格安SIMとして一つの区切りをつけました。

新規受付終了の背景にあるのはNTTドコモによる吸収合併で、そのNTTドコモはOCNモバイルONEの後継プランと目される新プラン「irumo」を発表しています。（新規申込受付は2023年7月1日から）

OCNモバイルONEの既存ユーザーの中には「OCNモバイルONEは今後どうなるの？」「irumoに移行した方がいいの？」など多くの疑問を持っていることでしょう。

そこで、当記事ではOCNモバイルONEの今後やirumoに移行すべきかどうかを詳しく解説しました！結論、OCNモバイルONEユーザー目線で言えばirumoは改悪で、もっとおすすめの乗り換え先が存在しています。

安易にirumoに乗り換えて後悔しないよう、当記事をぜひ参考にしてくださいね！

OCNモバイルONEの新規申込が終了！今後どうなる？

前述のとおり、OCNモバイルONEは6月26日をもって新規申込の受付が終了になります。

まずは「今後どうなるのか？」という点を詳しく解説します！

終了後も既存ユーザーはそのまま使える

OCNモバイルONEの今後ですが、既存ユーザーは今のところそのままのプランで継続的に利用できます。

プラン変更やオプションの申込もできるので、しばらくは今と同じ環境が保たれるという認識で問題ありません。

同じMVNOサービスで過去に新規受付を終了したサービス「楽天モバイル（MVNO）」や「LINEモバイル」も現状そのまま使えている状況なので、これ以上のサービス改善を望まない人はひとまず様子見でもよさそうです。

キャンペーンや端末特価・値下げは終了の可能性大

既存ユーザーがそのまま使える一方で、OCNモバイルONEの大きな魅力であるキャンペーンや特価端末の販売は終了する見込みです。

特に端末販売に関しては機種変更でも値引きがされていることが多かったですが、2023年6月時点で既に値下げ端末はゼロという状況。また、新プランの登場や値下げが行われることも当然ありません。

このような点から、キャンペーンや新プランを活用してよりお得にスマホを使いたい人はOCNモバイルONEから他社へ乗り換えることをおすすめします。

通信速度に影響が出る可能性がある

OCNモバイルONEはMVNOサービスで、契約者数・利用者数に応じて大手キャリアから回線を借り受けてサービスを維持しています。

今後ユーザーが減ることがあっても増えることはないので、今と同じ回線を借りてサービスを提供し続けることは考えにくいです。

実際に、前述の「LINEモバイル」や「楽天モバイル（MVNO）」は新規受付の終了から徐々に実測速度が低下しています。（速度の計測元：みんそく）

OCNモバイルONEは今後NTTドコモに吸収合併されますが、受付終了サービスに貴重な通信回線を回し続けるメリットがないため「サービスとしては継続されるものの、速度は他社より遅くなる可能性が高い」と言えるでしょう。

駆け込み契約は2023年6月26日まで

OCNモバイルONEは2023年6月26日で新規申込受付を終了しますが、言い換えればその日までは駆け込み申込ができます。

「0.5GBで550円」など、OCNモバイルONEは他社にはない低容量プランが存在するため「もしかしたらOCNモバイルONEを使い続けるかも・・・」と思う人は申込をしてみても良いでしょう。

ただし、速度低下などのサービス改悪が行われる可能性もあるため、申込は慎重に検討してくださいね。

OCNモバイルONE終了後に発表された「irumo」は改悪

OCNモバイルONEの新規受付終了とともに、ドコモが新プラン「irumo」の提供開始を発表しました。

しかし、OCNモバイルONEユーザーの目線で言えばirumoは改悪でしかなく、乗り換えは全くおすすめできません。（irumo自体は良いサービスですが、OCNモバイルONEユーザーには合っていません・・・。）

その理由について詳しく解説をします！

irumoはドコモ提供の低容量プラン

データ量/月額料金 （割引前価格）	0.5GB/550円 3GB/2,167円 6GB/2,827円 9GB/3,377円
各種割引	ドコモ光セット割：▲1,100円（Home 5Gも対象） dカードお支払い割：▲187円 ※0.5GBプランは割引対象外
データ量/月額料金 （割引後価格）	0.5GB/550円 3GB/880円 6GB/1,540円 9GB/2,090円
回線種別	ドコモ直回線 ※格安SIM・サブブランドではない ※回線混雑時は速度制限の可能性あり
通話オプション	かけ放題：1,980円 5分かけ放題：880円
ドコモメール	有料（330円）
ドコモショップサポート	可（修理含む） ※操作設定は別途有料

irumoは0.5GB〜9GBの低容量プランが格安SIMと同等以下で使えるドコモの新プラン。「0.5GB/550円」や「3GB/880円（割引適用後）」という価格帯は格安SIMより安く、人によっては非常に魅力的なプランと言えるでしょう。

特に現行のドコモユーザーで「ギガライト」を使っている人は半額以下になるので、今すぐirumoに乗り換えるべきです！

ただし、これはあくまでも現行のドコモユーザーから見た場合です。

OCNモバイルONEユーザー目線で言えばirumoは特段安い訳ではなく、むしろ高額になってしまうケースの方が多いので全くおすすめできません・・・！

OCNモバイルONEのユーザーにirumoはおすすめできない

OCNモバイルONEユーザーにirumoをおすすめできない理由は、料金的な魅力が薄いからです。それぞれのサービスを比較してみましょう。

	irumo	irumo ※各種割引適用	OCNモバイルONE
0.5GB	550円	550円	550円
1GB	–	–	770円
3GB	2,167円	880円	990円
6GB	2,827円	1,540円	1,320円
9GB	3,377円	2,090円	–
10GB	–	–	1,760円
通話オプション	かけ放題：1,980円 5分かけ放題：880円	かけ放題：1,980円 5分かけ放題：880円	かけ放題：1,430円 10分かけ放題：935円
通信回線	ドコモ直回線	ドコモ直回線	MVNO（ドコモ回線）

0.5GBプランは同額であるものの、1GB以上の料金はほとんどOCNモバイルONEの方が安いです。

3GBプランは「ドコモ光セット割＋dカードお支払い割」という厳しい条件を満たせばirumoの方が安くなりますが「わざわざドコモ光やdカードを契約してまでirumoを使いたい」と思う人は少数派でしょう。

通信品質の面ではドコモ直提供のirumoが優位ですが、そもそもOCNモバイルONEで満足していたユーザーならあまり魅力的なポイントではありません。

MVNOユーザーは「多少速度は遅くてもいいから安くてシンプルな方が嬉しい」という人が多いはずなので、実質値上げかつ料金体系が複雑なirumoを選ぶなら、IIJmioなどの格安SIMに乗り換えるべきと言えるでしょう。

OCNモバイルONEと別物と考えれば悪くはない

OCNモバイルONEユーザーの乗り換え先としてはおすすめできないirumoですが、単純に「ドコモの新プラン」として見た場合は悪いプランではありません。

特に下記のような人にirumoはおすすめで、OCNモバイルONEの既存ユーザーでも該当するようなら検討の価値はあります。

irumoはどの視点から見るかによって評価が分かれるサービスです。ドコモユーザー目線で言えば優れた新プランと言えるので、irumoについてさらに詳しく知りたい人は以下の記事もご覧ください！

OCNモバイルONE解約後のおすすめ乗り換え先

次に、OCNモバイルONEユーザーが解約した後のおすすめ乗り換え先をご紹介します。

おすすめ乗り換え先は上記の3社です。いずれもOCNモバイルONEに比べて優れているポイントがあり、同等以上の速度品質で使えますよ！

楽天モバイル｜激安スマホ＆3GB1,078円から使える格安プランが魅力

OCNモバイルONE解約後の乗り換え先で最もおすすめなのは楽天モバイルです。

楽天モバイルはデータ量が3GB未満なら1,078円と格安料金で利用でき、さらに電話もかけ放題と破格の料金プランを提供しています！

さらに、格安SIMで唯一「データ無制限」が使えるので、これまでOCNモバイルONEでデータをやむなく節約していた人にもおすすめ。楽天モバイルの料金プランは以下のとおりです。

月間データ量	月額料金
~3GB	1,078円
~20GB	2,178円
20GB~無制限	3,278円
電話	かけ放題

毎月使ったデータ量に応じて料金が決まるため、速度制限に悩まされたりプラン選びに迷ったりすることはありません。

しかも「Rakuten Hand 5G」などの1円購入可能なスマホを取り揃え、iPhoneも乗り換え特典で大幅割引されるので「どうせ乗り換えるなら激安で機種変更もしたい！」という人にも向いています！

破格の月額料金＆無制限プラン＆乗り換えキャンペーンと三拍子揃った楽天モバイルは、今もっともおすすめできるスマホキャリアですよ。

IIJmio｜OCNモバイルONEと同様の低料金プラン

IIJmioはOCNモバイルONEと同じくドコモ回線の格安SIM（MVNO）で、低価格が魅力的なサービス。料金プランは以下のとおりで、いずれのデータ帯も格安SIMで最安値クラスの料金です。

	2GB	5GB	10GB	15GB	20GB
音声SIM/eSIM	850円	990円	1,500円	1,800円	2,000円
SMS	820円	970円	1,470円	1,780円	1,9800円
データ	720 円	900円	1,400円	1,730円	1,950円
データeSIM	440円	660円	1,100円	1,430円	1,650円

OCNモバイルONEとは「低価格」「格安SIMの中では高品質」「魅力的な端末特価セールがある」という点が同じなので、終了後に乗り換えるサービスとしてほぼ変わらない使用感で使えますよ！

終了に伴い「OCNモバイルONEと同じようなサービスはないかな？」と思っている人は、ぜひIIJmioを利用してみましょう！

LINEMO｜3GBプランなら8ヶ月は実質無料

LINEMOはソフトバンク回線のキャリア格安プランで、3GBプラン（990円）と20GBプラン（2,728円）を提供中。

中でも3GBプランは「12ヶ月実質無料キャンペーン」によって、月額料金が8ヶ月間PayPayポイントで丸ごと還元される非常にお得なキャンペーンを実施中です。

さらに、20GB使えるスマホプランでも11/31までに申込すると半年間は実質無料で使えます。（2,728円×6ヶ月分のPayPayポイント還元）

選べるプランが少ないことが難点ですが、ひとまず低容量を安く使うなら一番おすすめのサービスです。

OCNモバイルONEの解約タイミングは月末がおすすめ

OCNモバイルONEの解約タイミングは月末付近がおすすめです。月末付近がおすすめな理由は以下のとおりです。

月末付近としているのはSIMカードの発送が遅れて手続きが滞ってしまったことを考慮しているからです。結論、何かしらの理由で加入月が月初になだれ込んでしまう可能性もあるため、月末ギリギリよりも数日前に乗り換えておくのが安心です。

まとめ｜OCNモバイルONE終了後のおすすめは楽天モバイル！

当記事では、OCNモバイルONEの新規受付終了に関して詳しく解説をしました。

「終了」と聞いて今後どうなるか不安な人もいるかもしれませんが、当面は同様のサービス内容で継続できます。

ただし、新規受付を終了する格安SIMを長らく使い続けると、料金や速度面で悪影響がある可能性も出てくるためできるだけ早く他社へ乗り換えることがおすすめです。

当記事を参考に、あなたにぴったりな乗り換え先を見つけてくださいね。