ahamoは海外で15日以上使えない！対策を解説

当記事では、ahamoの海外利用や海外で15日以上使えるかどうかを詳しく解説します！

ahamoは数ある格安SIMの中でも、海外利用に特に向いているサービスです。「20GB 2,970円」というリーズナブルさに加え、海外利用の追加料金は0円。

国内とほぼ同じ使い勝手・料金で海外利用ができるので、海外旅行や出張では大活躍してくれるサービスと言えるでしょう。

ただし「海外で15日以上の連続使用はできない（速度制限される）」というデメリットもあり、その場合は解除の方法がありません。

そこで、当記事ではahamoの海外利用を詳しく解説しつつ、ahamoで15日以上海外利用する場合の対策をまとめました。

場合によっては2回線目のahamoを用意することもできます。ahamoでお得に海外利用の料金を節約しましょう！

結論｜ahamoは海外で15日以上使うと速度制限がかかる

結論、ahamoは海外で15日以上使うと速度制限がかかってしまいます。しかも、一度日本に帰国するまでは解除の方法が一切ありません。

上記はahamo公式ページの注釈ですが、これによると「データの追加購入でも解除されない」「解除するには日本で通信する必要がある」とのこと。結局のところ「対策なし」です。

また、ahamoが海外で速度制限されると「128Kbps」というWeb検索やSNS利用すら厳しいレベルの速度になります。帰国日が明日とかならなんとか我慢できるかもしれませんが、2日以上滞在する場合は使い物になりません。

とはいえ、これはあくまでも「海外で15日以上通信したahamoだけ速度制限するよ」という話。別回線には当てはまらないので、極端に言えば「ahamo回線を2つ持っていけば倍の30日使える」ということになります。

もう少し詳しく、15日以上海外でahamoを使う場合の解説をしていきます。

ahamoは15日以上海外で使うと帰国するまで速度制限の解除ができない

前述のとおり、ahamoは15日以上海外で使うと速度制限がかかり、しかも解除方法は「帰国して通信する」という方法だけです。

そのため、ahamoを海外で15日以上使うなら、今契約中（もしくはこれから契約する）のahamo回線以外で対策を考える必要があります。

最も費用が安くて手間がかからないのは「15日目以降に使う別回線を用意する」ということです。

15日以上滞在する場合は別のSIMを用意すると対策できる

ahamo回線で海外へ渡航する場合「出国から15日間はahamoで使う」ことが前提で、15日以降は速度制限がかかるので「ahamo以外のSIMで通信する」ことが有効です。

たとえばahamoに加えて楽天モバイルを予備回線として契約すると、15日目以降は楽天モバイルで無事に海外で高速通信が使えます。利用イメージと料金を以下の表にしてみました。

	ahamo	楽天モバイル
月額料金	2,970円	1,078円
海外で使える日数	15日まで ※15日を超えると速度制限	日数の制限なし
海外のデータ量	契約データ量全て（20GB）	月間2GB ※1GBごとに500円で追加可能

上記のように、最初の15日間はahamoで利用し、15日を超えたら楽天モバイルで利用すれば通信制限を回避できます。

楽天モバイルは「月間2GBまで海外データ無料」が含まれるので、追加で支払う料金は1,078円だけ。ahamoのように日数制限がなく、しかもデータが足りなくなったら1GB 500円で追加購入も可能です。

さらに、楽天モバイルは契約事務手数料が0円、解約金や解約手数料も0円なので月額料金以外の無駄な費用は一切かかりません。渡航前に契約し、帰国後に解約すれば高いコスパで使えますよ。

なお、楽天モバイルは物理SIMとeSIMの両方に対応しています。基本的にはSIMを抜き差しする手間がかからないeSIMがおすすめで、「電話番号はahamoのままでデータだけ楽天モバイル」にすることも可能です。

ちなみに、iPhoneは物理SIMとeSIMに両方対応していて、Androidもここ3~4年で発売された機種ならほとんどのスマホがeSIM対応です！

1ヶ月だけahamoで別回線を契約することもできる

ahamoを海外で15日以上使いたい場合の解決策として、「もう1回線ahamoを契約する」こともできます。

ahamoの海外利用は「海外で通信した日を1日目」としてカウントされるので、「ahamoのSIMを2つ持っていって、15日経過したら差し替える」ことで解決できるのです。

実際の利用イメージと支払い料金について、以下の表で解説します。

	ahamo	ahamo（2回線目）
料金	月額2,970円	月額2,970円
渡航1日目	海外で使い始める（1日目カウント開始）	データ通信オフにしておく、またはSIMを抜いておく
渡航15日目	15日目なので明日から速度制限	–
渡航16日目	速度制限されたのでデータ通信オフ、またはSIMを抜く	データ通信をオンにする、またはSIMを挿入（1日目カウント開始）
渡航30日目	–	使い始めてから15日経つので明日から速度制限
帰国後	海外データ量復活	海外データ量復活（いらないなら解約する、解約金0円）

上記のように、ahamoを2回線持っていけば倍の30日間使えますし、もちろんデータもそれぞれ20GBずつ使えます。

その分月額料金も倍になりますが、空港で海外レンタルWiFiを利用したり大手キャリア（ドコモなど）で契約するよりは遥かに安いので、許容範囲と言えるでしょう。

前述の楽天モバイルの方が料金は安く済みますが、楽天モバイルは「月間データ2GB、追加は1GB 500円」なのでたくさんデータを利用するならahamoの2回線目契約がおすすめです。

ちなみに、ahamoも契約事務手数料や解約金は0円でeSIMにも対応しています。帰国後に解約すれば無駄な費用はかかりません。

ahamoの海外利用サービス

ahamoの海外利用サービスの概要は、以下のとおりです。

項目	詳細
ahamoの月額料金	2,970円
海外利用料金	0円
利用可能なデータ量	20GB/月 （国内で使うデータ量と共有）
利用可能な地域	海外91カ国 （日本人の渡航先98%をカバー）
日数制限	15日間

それぞれの内容を詳しく解説していきます！

ahamoは日本で使えるデータ量を無料で海外でも使える

ahamoは日本で使えるデータ量を、海外でもそのまま使えます。しかも、追加料金が一切かからず0円です。

海外でスマホを使う場合、一般的には追加料金がかかる上に、使えるデータ量が制限されるケースがほとんど。ahamoは通常の月額料金で海外でもデータ通信ができるので、非常にお得なサービスと言えるでしょう。

実際に、ドコモやau・ソフトバンクと比べてahamoは大幅に安い料金で使えます。以下の表で比較をしてみました。

キャリア名	海外利用時の追加料金
ahamo	0円
ドコモ	980円/24時間
au	680円~/24時間
ソフトバンク	980円~/24時間 （1日3GB）
楽天モバイル	0円 （月間2GBまで）

ご覧のように、大手3キャリアのドコモ・au・ソフトバンクは1日あたりの追加料金がかかります。一方で、ahamoは0円。完全無料でデータを使えるので、非常にお得と言えるでしょう。

ahamo海外利用の対象国は92カ国

ahamo契約中に利用できる海外対象国は92カ国です。日本人の主要渡航先の多くをカバーし、なんと98%を誇ります。

ahamoで海外データ通信が利用できる国は、以下のとおりです。

地域	対象国
北米	・アメリカ ・カナダ ・グアム ・サイパン ・ハワイ ・アラスカ
オセアニア	・オーストラリア ・ニュージーランド ・フィジー ・ナウル
アジア	・インド ・シンガポール ・韓国 ・台湾 ・中国 など18カ国
ヨーロッパ	・イギリス ・スペイン ・フランス ・ドイツ ・イタリア など44カ国
中東	・アラブ首長国連邦 ・オマーン ・イスラエル ・カタール ・サウジアラビア ・ヨルダン
アフリカ	・エジプト ・ガーナ ・南アフリカ ・モロッコ ・ナイジェリア ・レソト
中南米	・ブラジル ・メキシコ ・チリ ・ペルー ・プエルトリコ ・エクアドル ・米領バージン諸島

15日以上海外で使うと速度制限がかかる

データ量が多くて使える国も多い、さらに無料とメリットだらけのahamo海外サービスですが、1つだけ大きなデメリットがあります。

それは「渡航先の通信が15日を超えると128Kbpsの速度制限がかかる」というデメリットです。

この速度制限を解除する方法はなく、たとえ追加料金を支払ってデータを追加しても解除されません。

ahamo利用者が15日以上海外で通信する場合、楽天モバイルや2回線目のahamoなど、15日以降は別のサービスが使えるようにあらかじめ準備をしていきましょう。

ahamoを海外で15日以上使う場合の対策

ahamoを海外で15日以上使う場合の対策は、下記の3つです。

それぞれの対策について、詳しく解説していきます。

楽天モバイルなど海外利用に適した別のサービスを契約しておく

ahamoを海外で15日以上使う場合、楽天モバイルなどの海外利用に適した別サービスを準備しておくと効果的です。

なぜなら、15日を超えた場合はahamoに速度制限がかかるので、超えた日以降は別サービスを使うことで高速通信を維持できるからです。

たとえば楽天モバイルなら、月額1,078円の基本料金の中に「月間2GBまで海外データ量」が含まれています。ahamoのような15日制限もないので、サブ回線としてはぴったりです。

	ahamo	楽天モバイル
月額料金	2,970円	1,078円
海外で使える日数	15日まで ※15日を超えると速度制限	日数の制限なし
海外のデータ量	契約データ量全て（20GB）	月間2GB ※1GBごとに500円で追加可能

この組み合わせで使う場合、最初の15日間はahamoで使い、15日経ったら楽天モバイルを利用しましょう。楽天モバイルは契約時の手数料や解約金が全て0円なので、基本料金だけで優秀なサブ回線として役立ちますよ。

2回線目のahamoを契約する

「使い勝手がいい」「できれば同じサービスを使いたい」という人は、ahamoで2回線目を契約すると15日以上海外でahamoを使えます。

つまり、海外渡航前にahamoを追加で新規契約し、帰国後に解約するということです。

ahamoの海外利用は「海外で初めて通信した日」が1日目としてカウントされるので、追加契約したahamoのSIMを16日目に使えば合計30日使えます。

もちろん、データ量もそれぞれ20GBです。海外でたくさんデータを利用したい場合はぴったりと言えるでしょう。

ちなみに、ahamoも楽天モバイルと同様、申込の事務手数料や解約金が0円です。渡航前に契約し、帰国後に解約したとしても、月額料金以外の無駄な費用は一切かかりません！

速度制限（128Kbps）の状態で使い続ける

最後は、128Kbpsの速度制限状態で使い続けることです。ahamoは15日で制限がかかったとしても128Kbpsの速度で使えるので「帰国は明日でほぼ通信しない」という状況ならば何とか耐えられます。

128Kbpsだと、LINEのメッセージ送信やメールの送受信くらいなら何とかできなくはありません。ただし、LINEでも写真や動画の送信はできない点に注意が必要です。

Web検索や地図の利用、SNSはほぼできません。あくまでも帰国まで残りわずか、という状態なら検討してみましょう。

まとめ｜ahamoを海外で15日以上使うならサブ回線をフル活用しよう

当記事では、ahamoの海外サービスについて詳しく解説をしました。

結論、ahamoは追加料金0円ながら91カ国の地域で海外利用ができる、お得なサービスです。格安SIMはそもそも海外で使えないサービスが多い中、安くて大量のデータが使えるahamoは海外利用にとても向いているサービスと言えるでしょう。

ただし、海外での利用が連続15日を超えると速度制限がかかります。その場合は帰国まで一切の制限解除ができないので、「楽天モバイル」や「2回線目のahamo」を契約し、サブ回線として運用をしましょう。

サブ回線を契約しても、海外向けのWiFiサービスや大手キャリアを使うよりも遥かに安く済みますよ。ahamoを使って、海外でお得にデータ通信を利用してくださいね！