いつでもカエドキプログラム（+プラス）は罠なし！初心者向けに解説

いつでもカエドキプログラムはスマホが半額以下で購入できるお得な割引サービスです。

しかし、サービス内容が複雑すぎて「なにか罠があるんじゃないか？」「返却しない場合はお得なの？」といった疑問を持つ人も多いことでしょう。

結論、いつでもカエドキプログラムには大きな罠はありません。巷でよく言われる「補償サービスの加入が必須」「2年返却しなければいけない」ということはなく、補償未加入でも使えますし、スマホを返却しなくてもOKです。

当記事では、専門サイトですら勘違いをしてしまう「いつでもカエドキプログラム」について、詳しく解説をしました。後継サービスの「いつでもカエドキプログラム+（プラス）」との違いや、罠と感じやすいポイント・注意点にも触れています。

いつでもカエドキプログラムは賢く使えば投げ売り価格でスマホを購入できるので、ぜひ当記事を参考にしてください！

いつでもカエドキプログラムは残価設定型のスマホ割引サービス

いつでもカエドキプログラムは、残価設定型のスマホ割引サービスです。

細かい話は後述しますが、ポイントは「スマホを2年で返却すれば、元値の半額程度で買える」こと。さらに、2年で返却しなかった場合も、スマホの分割中に返却をすれば残りの分割代金が免除されます。

そのため「2~3年使ったらそろそろスマホを機種変更しようかな？」という人にとっては、非常にお得な割引サービスと言えるでしょう。

たとえばiPhone15は約15万円で販売されていますが、いつでもカエドキプログラムを活用すれば実質75,000円で購入できてしまいます。（キャンペーンを何も適用しない場合の価格）

いつでもカエドキプログラムについて、安くなる理由や仕組みをもう少し詳しく解説していきます。

いつでもカエドキプログラムで実質半額以下でスマホを購入できる理由

前述のとおり、いつでもカエドキプログラムを活用すればスマホの購入代金は半額程度になります。

その理由は「残価設定」にあります。残価設定とは、言い換えれば「2年後のスマホ買取額を購入時に保証する」という仕組みです。

具体的に、iPhone15がどのような仕組みで半額以下になるのかを表にしました。

項目	金額
iPhone15（128GB）の価格	149,490円
2年後の残価 （2年後の買取金額）	73,920円
2年間で支払う金額	75,570円 （元値149,490円-残価73,920円）
毎月の分割代金にすると・・・	3,285円×23回（合計75,570円）
残りの本体価格はどうなる？	23ヶ月目で返却すれば支払い不要 24ヶ月以上使うなら、残価の73,920円を再度24回払いで分割する（毎月3,080円×24回）
36ヶ月（3年）で返却したらどうなる？	その時点で残っている分割代金の支払いが免除される （3,080円×残り12回＝36,960円免除）
返却せず47ヶ月使うとどうなる？	機種はそのままあなたのもの（返却不要）

上記のように、いつでもカエドキプログラムは「2年後の残価」をあらかじめ設定するので、半額程度でスマホが購入できるという訳です。

従来だと、購入段階で2年後の下取り金額は保証されていません。なので、たとえ15万円でiPhone15を購入したとしても、2年後の下取り金額が4万円まで下がってしまうこともあり得ました。

その点、いつでもカエドキプログラムを利用すれば「2年後に返却すれば、確実にこの値段は支払いが免除される」ということが最初からわかるので、安心して機種変更ができます。

もちろん、誰もが2年で機種変更をする訳ではありません。そういう場合でも、機種変更のタイミングで分割代金が残っていれば、返却を条件に残りの分割代金は支払わなくて良いことになっています。

また、分割金の支払いが終わる47ヶ月目（購入から4年）まで使い続けた場合、スマホの返却は不要です。その時点で「まだまだ使える」と思うなら壊れるまで使い続けてもいいですし、中古店やメルカリで売ってもOK。

結論、いつでもカエドキプログラムの正体は「2年後の残価があらかじめ保証される」ということです。スマホを返却さえすれば、いつ機種変更しても残った分割金の支払いが免除されるため、ユーザーにとっては損をしない仕組みになっていますよ。

いつでもカエドキプログラムはスマホの分割払いが必須！一括払いはできない

いつでもカエドキプログラムを利用する場合は、分割払いが必須です。

「一括で先払いしたい」という人もいらっしゃるかと思いますが、残価設定をするという性質上、一括では購入できません。

いつでもカエドキプログラムはオプション料金0円で途中解約不要

いつでもカエドキプログラムは、一切の手数料や利用料金がかからず0円で使えます。ユーザーにとって申込のデメリットが全くないので、分割払いでスマホを購入すると「自動的に申込」されます。

仮にいつでもカエドキプログラムを使わない人だったとしても、スマホの返却をしなければ何らデメリットや罠はありません。

また、0円なので途中解約をする必要もありません。分割中に返却したければ残りの分割金が免除されますし、返却せずに分割金を全部支払ったら、スマホはそのまま自分のものになります。

スマホの返却方法は店頭（ドコモショップ）と郵送から選べる

いつでもカエドキプログラムを利用してスマホを返却するときには、店頭（ドコモショップ）か郵送のどちらかを選べます。

ドコモショップで返却する場合、買ったお店でなくてもOK。たとえオンラインショップで購入しても、返却時はどのドコモショップでも手続き可能です。

郵送の場合、ドコモのお客様サポート「Mydocomo」で手続きをすると、返却用のキットが自宅に送付されます。本体の初期化など、必要な操作をした後に返却キットをコンビニや郵便局に持ち込みましょう。

なお、スマホの返却に関しては「ドコモインフォメーションセンター」でも詳しく案内してくれます。もしも返却に関して、迷うことがあれば電話で問い合わせしてみましょう。

いつでもカエドキプログラムといつでもカエドキプログラム+（プラス）の違い

ドコモには「いつでもカエドキプログラム」と「いつでもカエドキプログラム+（プラス）」がありますが、主な違いは以下のとおりです。

	いつでもカエドキプログラム	いつでもカエドキプログラム+
対象端末	・ほぼ全機種 ※いつでもカエドキプログラム+が対象のスマホでも使える	・最新スマホ・iPhoneが中心
メリット	・2年で返却するとお得	・1年で返却するとお得 ・2年返却はいつでもカエドキプログラムと同じ金額 ・Smartあんしん補償を契約すると自動的にいつでもカエドキプログラム+（プラス）になる
デメリット	特になし	・1年で返却するとしても12,000円の早期利用料がかかる
料金	0円	0円

上記の表を要約すると、いつでもカエドキプログラム+（プラス）のメリットは「1年スマホを返却して機種変更する人はお得」ということ。それ以外は何も変わらないので、1年で機種変更しない人は「プラス」も「プラスじゃない」のも同じです。

そして、特に理解しておきたいポイントは「いつでもカエドキプログラム」と「Smartあんしん補償」を同時に契約すると、自動的に「いつでもカエドキプログラム+（プラス）」になることです。

つまり、スマホの補償に入るなら「+（プラス）」になり、補償に入らないなら普通の「いつでもカエドキプログラム」です。とはいえ結局2年で返却するなら金額は変わらないので、ユーザー目線ではどっちでもいい話だと思います。

ドコモのホームページを見ていると、最新機種は「補償に入らないといつでもカエドキプログラムが使えない」ように見えてしまいますが、それは違います。もう一度言いますが「補償に入らないならプラス（+）にならないだけ」なのです。

ちなみに「いつでもカエドキプログラム」と「いつでもカエドキプログラム+」の具体的な利用イメージも表にしてみました。

iPhone15	いつでもカエドキプログラム	いつでもカエドキプログラム+
本体代金	149,490円	149,490円
2年後の残価	73,920円	73,920円
2年（23ヶ月）以内に返却した場合に支払う金額	75,570円 （元値149,490円-残価73,920円） ※補償には入らなくてもOK	75,570円 （元値149,490円-残価73,920円） ※ただしSmartあんしん補償880円の月額料金が別途かかる
1年以内に返却した場合に支払う金額	72,270円	62,975円 （Smartあんしん補償の料金込み）
それ以外の場合	同じ	同じ

上記のように、1年以内にスマホを返却するなら、補償料金込みでも「いつでもカエドキプログラム+（プラス）」の方が少しだけ安くなります。（細かい計算式が色々とあるのですが、複雑すぎるので割愛しています）

結論、いつでもカエドキプログラムといつでもカエドキプログラム+（プラス）の違いは「1年で返却するならプラスの方がちょっとお得」ということだけです。

補償が必要な人は勝手にプラスになりますが、特にデメリットはありません。補償がいらない、という人は「いつでもカエドキプログラム」が使えるので、2年で返却可能です。

上記はドコモインフォメーションセンターで間違いないか確認した上で掲載しています。（確認日：2023年12月19日）

いつでもカエドキプログラムは罠なし！3つの理由

「いつでもカエドキプログラムは罠だらけ」といった評判もありますが、細かくサービスを見ていくと「むしろ罠はなくメリットが多い」ことがわかります。

その理由は以下の3つです。

内容が複雑すぎる点は注意点ですが、中身さえ理解できればユーザー側に選択肢が多いサービスだとわかります。それぞれの理由について、わかりやすく解説します！

理由1｜Smartあんしん補償には加入しなくてもOK

前述のとおり、いつでもカエドキプログラムを利用するだけなら「Smartあんしん補償」の契約は不要です。

いくつかのメディアで「補償が必須」と報じられていますが、ニュアンスとしては「補償を契約すればいつでもカエドキプログラム+」になる、という方が正しいです。

いつでもカエドキプログラム+（プラス）は「1年以内に返却する人はちょっとお得」というサービスなので、2年以上使う人には一切恩恵がありません。

そのため「1年で絶対に返却したい」という人以外は、補償がいらないなら契約しなくてOKです。いつでもカエドキプログラムのために補償を契約するのは損でしかありません。

あくまでも、Smartあんしん補償は「スマホを壊したり紛失したりするのが不安」という人だけ契約をしましょう。

理由2｜2年で絶対に返却する必要はない

いつでもカエドキプログラムは、必ずしも2年（23ヶ月）でスマホを返却する必要はありません。

返却しない場合、残価として設定した金額を再度分割して払い続けるだけです。また、2年半とか3年で返却をすることも可能で、その場合は「返却時点で残っている分割代金」が全額支払い不要になります。

もちろん分割代金を全て支払いすれば、そのスマホは返却する必要がなくなります。いつでもカエドキプログラムは「スマホを買うときに2年で返却するか選ばないといけない」と思われがちですが、そのようなことはありません。

理由3｜壊れたら22,000円の追加料金を支払うことで返却できる

いつでもカエドキプログラムでスマホを返却する場合、画面割れや著しい外装破損があると22,000円の故障時利用料がかかります。

とはいえ、言い換えると「壊れても22,000円支払えばOK」であり、この点はむしろメリットと言える部分です。通常、スマホが故障した場合の修理代金は22,000円を超えるケースがほとんどだからです。

参考までに、iPhoneの修理代金の目安を下記の表にしました。

故障箇所	概要	修理金額
ディスプレイ修理	・画面割れ ・画面のひび	42,800円
背面ガラス割れ	・背面ガラスの傷や割れ	25,900円
背面カメラの割れ	・カメラガラスのひび割れ	23,800円
基盤等その他の損傷	・音が出ない ・再起動を繰り返す など	87,800円

このように、補償サービスに入っていない場合は高額な修理費用がかかります。画面割れでも42,800円、その他の損傷だと87,800円です。

通常であれば、壊れたら高額な修理費用を支払うか、もしくは残った分割代を払いながら機種変更するしかありませんよね？

しかし、いつでもカエドキプログラムならば22,000円の故障手数料を支払うだけで残価の支払いが不要になり、新しい機種を購入できるのです。

もちろん補償サービスに加入していれば、補償の範囲内で修理や交換が可能です。ちなみにドコモのあんしんSmart補償は、月額料金がかかりますが修理なら最大3,300円、交換が必要な場合は12,100円で新品同様品に交換できます。

また、ドコモのスマホは全機種1年間の製品保証があるので、仮に壊れてもユーザー責でなければ無料で修理できます。

いつでもカエドキプログラムは「壊れたら追加で費用がかかる」という点を罠と見る人もいますが、壊れたら費用がかかるのは罠でもなんでもなく当たり前のことです。

むしろいつでもカエドキプログラムに加入していなければ高額な修理費用がかかるところ、返却すれば22,000円で済むというのは大きなメリットと言えるでしょう。

いつでもカエドキプログラムの罠とデメリット

いつでもカエドキプログラムに罠はないとは言うものの、注意点は存在します。

また、一括払いはできないなど人によってはデメリットと感じる部分があることも事実です。

罠やデメリット、注意点について詳しく解説をします。

スマホが故障している場合は別途料金がかかる

いつでもカエドキプログラムを利用してスマホを返却する場合、画面割れや著しい外装破損があると22,000円の費用がかかります。

そのため、できるだけスマホが故障しないように大切に取り扱いましょう。特に画面割れには注意が必要で、ガラスフィルムを貼ったりカバーを付けるなどの対策をしておきましょう。

とはいえ、「故障したスマホでも22,000円払えば残価（分割代金）の支払いが免除される」という点はメリットでもあります。

画面割れや基盤交換だと数万円もの高額な修理代金がかかるので、2年経過後に壊れた場合は返却＆機種変更がおすすめです。

1年返却する場合はSmartあんしん補償の加入が必須

もしも1年以内にスマホを返却して機種変更をしたい場合は「いつでもカエドキプログラム+（プラス）」を利用した方が安くなります。

いつでもカエドキプログラム+（プラス）はSmartあんしん補償への加入が条件になっているので、補償に入りたくない人でも補償に入らざるを得ません。

Smartあんしん補償は機種によって300円〜1,100円の月額料金がかかるので、機種代金以外に費用が発生する点は罠と言えるでしょう。

郵送返却は期間を過ぎると違約金が請求される

いつでもカエドキプログラムは郵送でスマホを返却できますが、返却申込の翌月末までに返却が完了しなければ違約金が発生します。

違約金は「残価と同額」なので、いつでもカエドキプログラムで得をした分が全て一括請求される点に注意しましょう。

「機種の返却を条件に残価の支払いを免除する」という仕組みなので、機種を返さなければ元々の端末代が請求されるのは当然です。この点は罠というより注意点なので、返却漏れがないようにしましょう。

2年（23ヶ月）でスマホを返却しない場合は残価の一括払いか再分割が必要

いつでもカエドキプログラムは、2年で返却しない場合は「残価の一括払い」もしくは「再分割」が必要です。特にユーザー側で手続きをしなかった場合は、自動的に再分割されて分割支払いが継続されます。

具体的な例を以下の表にしました。

項目	金額
iPhone15（128GB）の価格	149,490円
2年後の残価 （2年後の買取金額）	73,920円
2年間で支払う金額	75,570円 （元値149,490円-残価73,920円）
2年（23ヶ月）で返却した場合	残価の支払いは不要
2年（23ヶ月）で返却しなかった場合	残価の73,920円を再度24回払いで分割する（毎月3,080円×24回）
再分割後に返却する場合	その時点で残っている分割代金の支払いが免除される ※36ヶ月（3年）で返却する場合は、その時点で残っている「3,080円×残り12回＝36,960円」が免除
返却せず47ヶ月使うとどうなる？	機種はそのままあなたのもの（返却不要）

つまり、2年（23ヶ月）の時点でユーザーが返却をしなかった場合は自動的に残価が24回に再分割されます。いつでもカエドキプログラムの残価は大体半額なので、返却しなければさらに2年は同じくらいの端末代が毎月かかる、ということです。

なお、23ヶ月のタイミングでドコモから電話やお知らせが来ることはありませんので、この点は罠だと言えます。

最もお得なタイミングで機種変更したいなら、Mydocomoやドコモインフォメーションセンターに問い合わせて「いつ返却すればいいか？」をあらかじめ確認しておきましょう。

いつでもカエドキプログラムはスマホの一括払いだと使えない

いつでもカエドキプログラムは分割が前提の仕組みなので「一括払いができない」という罠があります。

分割払いをするためには分割審査に通らないといけないので、直近の支払い状況が悪い（未納があるなど）人やクレジットカードの支払いを滞納中の人は利用できない可能性があります。

また、個人事業主や法人だと「経費の都合で一括払いしかできない」という人もいるかもしれません。何らかの事情で一括払いしかできない、という人は使えない点はデメリットと言えるでしょう。

まとめ｜いつでもカエドキプログラムに罠はなし！ユーザー側のデメリットゼロ

当記事では、ドコモのいつでもカエドキプログラムについて詳しく解説をしました。

結論、いつでもカエドキプログラムはユーザー側にとって「月額料金がかかる」とか「別のオプションの申込が必須」といった罠は一切ありません。

そもそも0円で利用できて、スマホを返却するかどうかは「後でユーザーが決めてOK」なので気軽に申込をして構いません。

後から返却したくなくなったら返却せずに分割金を払えばいいだけですし、返却しなかった場合は買取や下取りにも出せます。2年半や3年といった中途半端なタイミングで機種変更したくなっても「返却すれば残りの分割金が免除される」という仕組みのため、結局のところお得です。

サービスの内容が複雑すぎるので「何か罠があるんじゃ・・・？」と思いがちですが、意外とユーザー側にメリットが大きいサービスなので、ぜひいつでもカエドキプログラムを利用してお得に機種変更しましょう！