本記事では楽天モバイルの対応バンド(周波数)について詳しく解説します。
- 楽天モバイルの4G対応バンドはBand 3がメイン
- 5G回線はn77・n257(ミリ波)
- プラチナバンドは2024年に対応予定
SIMフリースマホを楽天モバイルで使う場合、次のような疑問が出てきますよね。
- 楽天モバイルの対応周波数は?
- プラチナバンドにはいつ対応するの?
楽天モバイルは無制限プランが3,278円とMNO最安値。無制限プランを使う場合には最適なキャリアですよね。
ただし利用機種の対応バンドや楽天モバイルの主要バンドを確認しないとSIMカードを挿しても通信できない…なんてことにもなりかねません。
本記事を読むことで楽天モバイルを利用するための5G・4Gバンドがわかります。
また、現時点で非対応のプラチナバンドについても触れるためSIMフリースマホを楽天モバイルで運用したい方は是非参考にしてくださいね。
そもそもバンド・周波数とは?
まずはバンド(周波数)について解説します。
そのため、SIMフリースマホや海外スマホを通信する際は使用したい回線のバンド確認が必須です。
下記の項目でさらに詳しくバンドについて確認していきましょう。
- バンド・周波数によって電波の性質が異なる
- スマホと通信会社の両方が同じバンド・周波数に対応している必要がある
- 海外製のスマホやSIMフリー端末を購入するときは特に注意が必要
バンド・周波数によって電波の性質が異なる
バンド・周波数によって電波の性質が異なります。
例えばプラチナバンドと言われる700MHz帯~900MHz帯と高い周波数帯(2.1GHz帯以上)では次のような違いがあります。
低い周波数帯(700MHz帯~900MHz帯)
- 電波が遠くまで届く
- 建物の内部や高層階、地下でも繋がりやすい
- 通信速度は緩やか
高い周波数帯(2.1GHz帯以上)
- 電波の進む距離が短い
- 建物内では通信が弱まる・障害物に弱い
- 高速通信ができる
結論として帯域幅の広いバンドを使うほどより高速な通信が可能となります。
例えば、5Gのミリ波帯(28GHz帯など)は帯域幅が非常に広く、高速な通信が可能です。一方で、建物内での通信が弱く電波が遮られる傾向があります。
ただし、使用するスマホや通信回線の品質など様々な要素が通信速度に影響を与えるため単純にバンドだけで速度は決まりません。
スマホと通信会社の両方が同じバンド・周波数に対応している必要がある
大前提としてスマホで通信する場合、スマホと通信キャリアの両方が同じバンド(周波数帯)に対応している必要があります。
スマホが対応していない周波数帯を使用すると
- 通信ができない・圏外になる
- 通信速度が著しく低下する
ことがあるため注意が必要です。
難しく考えてしまう方がいますが、基本的には上記のようにスマホが使いたいキャリアの周波数帯に対応していればOKです。
海外製のスマホやSIMフリー端末を購入するときは特に注意が必要
海外製のスマホやSIMフリースマホを購入する場合、利用したい通信会社の対応バンドが使えるかを確認することが重要です。
国内と海外のスマホでは販売元によって対応バンドが変わってくるため同じシリーズのスマホであってもバンド確認が必須です。
スマホの製品仕様にはほとんどの場合、対応する周波数帯が記載されているため必ず確認しましょう。
楽天モバイルはプラチナバンドに非対応(2024年対応予定)

「繋がりやすさ」において重要となってくるプラチナバンドですが、2023年現在楽天モバイルはプラチナバンドに対応していません。
プラチナバンドには次のような特徴があります。
- 電波が遠くまで届く
- 建物の奥まった場所や山間部でも繋がりやすい
大手3キャリアでは当たり前のように対応しているプラチナバンドが割り当てがされていない楽天モバイルでは場所によって繋がりづらいことも。
2023年4月には総務省が700MHz帯のプラチナバンドを2023年秋には割り当てる考えを示しています。これにより早ければ2023年末、遅くても2024年頭にはプラチナバンドに対応することが予想できます。
大手3キャリアに比べると通信面でやや不安がある楽天モバイルですが、プラチナバンドに対応すれば課題だった「繋がりづらさ」も改善されそうですね。
楽天モバイルのエリアが気になる方は下記の記事も参考にしてください。

楽天モバイルの5G対応バンド・周波数
それでは楽天モバイルの5G対応バンド・周波数について解説します。
5G対応バンド・周波数は下記のページを参考に記述しています。
- 総務省:各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯について(https://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/eidsystem/competition12_02.html)
- 楽天モバイル公式サイト:取り扱い製品の対応周波数帯一覧(https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/frequency-band/)
周波数帯(バンド) | 周波数 | 優先度 | 備考 |
---|---|---|---|
Band n77 | 3.8~3.9GHz帯 | 楽天モバイルのメインバンド | |
Band n257 | 27.0~27.4GHz帯 | ミリ波 |
楽天モバイルでは、5Gの通信に対応している周波数帯はSub6と呼ばれる低周波数帯と、ミリ波と呼ばれる高周波数帯の2つの帯域に分かれます。
- sub6|n77(3.8~3.9GHz)
- ミリ波|n257(27.0~27.4GHz)
それぞれの特徴について簡単に解説します。

Sub6|n77(3.8~3.9GHz)
n77はSub6と呼ばれる楽天モバイルの5Gにおける主要周波数帯です。
SIMフリースマホや海外スマホで楽天モバイルの5G回線を利用する場合、最も注意したい点はn77に対応しているかどうか。
auやドコモには割り当てられているn78に非対応な楽天モバイルでは、n77に対応していないスマホでないと5Gが使えません。
ミリ波|n257(27.0~27.4GHz)
ミリ波と言われる5Gの真価を発揮する周波数帯。高速大容量・低遅延・多数同時接続を実現するにはミリ波への対応が必須です。
楽天モバイルのエリアマップを確認したところ、都市部であればミリ波が拡大していることがわかります。

楽天モバイルはエリア拡大に力を入れているため、今後ミリ波が利用できるエリアはどんどん増えていくでしょう。
楽天モバイルの4G対応バンド・周波数
次に楽天モバイルの4G対応バンド・周波数について解説します。
楽天モバイルの4G対応バンド・周波数は下記のページを参考に記述しています。
- 総務省:各携帯電話事業者の通信方式と周波数帯について(https://www.soumu.go.jp/joho_tsusin/eidsystem/competition12_02.html)
- 楽天モバイル公式サイト:取り扱い製品の対応周波数帯一覧(https://network.mobile.rakuten.co.jp/product/frequency-band/)
周波数帯(バンド) | 特徴 | 優先度 | 備考 |
---|---|---|---|
Band 3 | 1.7GHz帯 | 楽天モバイルのメインバンド | |
Band 18/26 | 800MHz帯 | au回線(ローミング) |
楽天モバイルは2023年5月時点、自社で設備を整えているのはBand 3のみ。
自社だけではカバーできていないエリアに関してはau回線を借りサービスが展開されています。
結論として使いたいスマホがBand3、次点でBand 18/26に対応していることを意識するといいでしょう。
- 楽天モバイルのメイン周波数|バンド3(1.7GHz)
- auのパートナー回線|バンド18/26(800MHz)
それぞれの周波数帯の特徴を解説します。
楽天モバイルのメイン周波数|バンド3(1.7GHz)
楽天モバイルのメイン周波数がBand 3。楽天回線内は無制限利用できるため、楽天モバイルを利用する場合Band 3への対応は必須です。
むしろBand 3に対応していないスマホでは楽天モバイルは使用できないと考えてもいいでしょう。
今後他のBand割り当てがされる可能性もありますが、現時点では楽天モバイル唯一の4GBandです。
auのパートナー回線|バンド18/26(800MHz)
Band 18/26はauから借りているBandです。
Band 26にBand 18が含まれているのでどちらかに対応していれば通信できます。
楽天回線エリア外で通信するために必須なのでこちらも使えるか確認しましょう。
とはいえ楽天回線エリアは2022年末時点で人口カバー率98%を突破しており、au回線(ローミング)は随時撤退しています。
サービス開始当初のような繋がりづらさはありませんよ。
楽天モバイルの周波数・バンド確認方法

楽天モバイルのバンドや周波数を確認する手順は以下の通りです。
iPhoneの確認方法
- 本体設定から「モバイル通信」をタップ
- 「ネットワークを選択」をタップ
- 自動⇒OFFに切り替え
- 「Rakuten」または「440 11」と表示されれば受信可能
Androidの確認方法
- 本体設定から「接続」をタップ
- 「通信事業者」から自動選択をOFF
- 「440 11」と表示されれば受信可能

上記の手順は、一例となっており、使っているスマホやバージョンによって手順が異なる場合もあります。

その他接続バンドを確認できるツールもありますが、エリアの確認であれば上記の方法で十分です。
まとめ
本記事では楽天モバイルの対応バンド・周波数について解説しました。
- 楽天モバイルの4G回線はBand3への対応が必須
- パートナー回線(Band 18/26)も確認
- 5G回線はn77・n257(ミリ波)をチェック
- 2024年にプラチナバンド対応予定
結論としてSIMフリースマホや海外スマホを楽天モバイルで利用する場合、Band 3に対応しているかどうかを確認しましょう。
Band 3に対応しているスマホは比較的多いので、楽天モバイルで使えるかどうか確かめてみてくださいね。
無制限プランが3,278円で使えるのは楽天モバイルだけです。
本記事を参考にお使いのスマホで楽天モバイルを利用してみましょう!