本記事ではIIJmioのeSIM対応プランを徹底解説します。
突然ですが、IIJmioのeSIM対応プランについて詳しく知りたくありませんか?
IIJmioでは物理SIMカードを必要としない「eSIM」がデータプラン・音声通話プランともに利用できます。ただ、申込を検討している方の中には次のような疑問点も出てきますよね。
- 物理SIMのプランと比較してどんな仕様なのか
- 申込・初期設定はかんたんにできるのか
IIJmioのeSIMはオンラインで完結、即日使えるのですぐにネットを使いたい方におすすめです。しかしメリット・デメリットを把握しないまま申込すれば契約後に「物理SIMの方がよかったかも」と後悔する可能性も。
本記事を読むことでIIJmioのeSIMプラン概要・申込~初期設定まで詳しく理解できます。
また、eSIMを契約することでどんなメリット・デメリットがあるのかがわかるので申込を検討している方は参考にしてください!
IIJmioはeSIMに対応!プランを解説

IIJmioは物理SIMだけでなく、eSIMにも対応しています。
物理SIMと違い「形がない」ので次のようなメリットがあります。
- SIMカードが届くのを待つ必要なく契約後すぐに使える
- SIMカードの破損・紛失の心配がない
- eSIM対応スマホならデュアルSIM運用ができる
IIJmioでeSIMを利用できるプランは以下の3つです。
- eSIM対応の音声通話プラン
- eSIM対応のデータプラン
- eSIM専用!データプランゼロ
それぞれのプランを見ていきましょう。
eSIM対応の音声通話プラン
まずはeSIM対応の音声通話プランを解説します。
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
2GB | 850円 |
4GB | 990円 |
8GB | 1,500円 |
15GB | 1,800円 |
20GB | 2,000円 |
料金は物理SIMのギガプランと同様で、2GB:850円から使えます。
基本的な仕様は物理SIMの場合と変わりませんが、eSIM対応の音声通話プランはau回線だけなので注意しましょう。
また、音声通話だけでなく以下の機能が使えます。
- 5G・4G通信(au回線)
- 通話
- SMS
- テザリング
基本仕様をまとめたので、確認してみましょう。
比較項目 | eSIM対応の音声通話プラン |
---|---|
提供回線 | タイプA(au回線) |
SIMプロファイル | 1枚 |
データ容量 | 2GB/4GB/8GB/15GB/20GB |
データ超過時の通信速度 | 最大300Kbps |
直近3日間の速度規制 | 直近3日間で366MB超過時* |
高速データON/OFF | My IIJmioから切り替え可能 |
料金面と同様、物理SIMの音声通話プランと仕様は変わりません。
また、データシェア機能・プレゼント機能等も利用可能なので同一mioID内であればデータを分け合い無駄のない使い方ができます。
音声通話プランなのでメイン回線としてeSIMを使いたい方におすすめのプランです。
eSIM対応のデータプラン
次にeSIM対応のデータプランを解説します。
eSIMの音声通話プランではau回線のみでしたが、データeSIMの場合はドコモ回線のみが使えます。また、5G通信には非対応です。
音声通話プランとの違いは以下のとおりです。
- 4G通信(ドコモ回線)
- テザリング
月額料金はギガプランの中でも最安値で、2GB:440円から使えます。
データ容量 | 月額料金 |
---|---|
2GB | 440円 |
4GB | 660円 |
8GB | 1,100円 |
15GB | 1,430円 |
20GB | 1,650円 |
ドコモの4G回線しか使えないというデメリットはありますが、20GB:1,650円は他社と比べても最安級です。
他社格安SIMとデータのみのeSIM料金を比較してみましょう。
比較回線 | 低容量 | 大容量 |
---|---|---|
IIJmio | 2GB:440円 | 20GB:1,650円 |
HISモバイル | 1GB:440円 | 20GB:2,080円 |
BIC SIM | 2GB:440円 | 20GB:1,650円 |
mineo | 1GB:880円 | 20GB:1,925円 |
リンクスメイト | 2GB:418円 | 20GB:2,618円 |
上記を見てわかるように、IIJmioのeSIMデータプランは格安SIMの中でも安価で使えます。
スマホだけでなくeSIMに対応しているタブレットやPCにも使えるため、
- 外出先でPCを使いたい
- 通勤・通学途中にタブレットで動画を見たい
といった方にもぴったりです。
eSIM専用!データプランゼロ

IIJmioにはeSIM専用プラン「データプランゼロ」があります。
データプランゼロは基本料金165円からと非常に低価格。使いたい分だけのデータをチャージして使う仕組みとなっています。
データチャージしなければネットは使えませんが、使わない月は165円で回線を維持できるためサブ回線として最適なプランです。
- 4G・3G通信(ドコモ回線)
追加データ料金は以下のとおりです。
追加データ容量 | 追加料金 |
---|---|
1GB | 330円 |
2GB~10GB | 1GBあたり495円 |
1GBのみであれば330円ですが、2GB以降は1GBあたり495円でデータが購入できます。
1GB~10GBまでデータ購入した場合の月額料金をシミュレーションしてみましょう。
追加データ容量 | 月額料金 |
---|---|
1GB | 495円 |
2GB | 990円 |
3GB | 1,485円 |
4GB | 1,980円 |
5GB | 2,475円 |
6GB | 2,970円 |
7GB | 3,465円 |
8GB | 3,960円 |
9GB | 4,455円 |
10GB | 4,950円 |
ギガプランと比較すると料金は割高ですが、データプランゼロの最大の強みは「基本料金が165円」であることです。
そのため、データプランゼロは次のような人におすすめです。
- データをまったく使わない月がある人
- 月によって使うデータに変動がある人
- 緊急時用にサブ回線を持っておきたい人
必要な分のデータをチャージして使えるので「いきなり出張になって行先でネット環境がない…」といった急な場面にも対応できます。
IIJmioでeSIMを使うメリット
IIJmioでeSIMを使うメリットを3つ紹介します。
- メリット1|SIMカードの到着を待たず即日使える
- メリット2|iPhoneでデュアルSIM運用ができる
- メリット3|eSIM専用プランが使える
それぞれ見ていきましょう。
メリット1|SIMカードの到着を待たず即日使える
物理SIMの場合、契約後SIMカードが自宅に届くまで待つ必要があります。
本人確認完了後、最短3日~4日
そのため、申し込みをしてから実際に通信サービスを利用できるまでに長いと1週間近くかかることも。
しかしeSIMであれば契約後、すぐに使えるので最短即日利用が可能です。
すぐにIIJmioの通信サービスを利用したい場合はeSIMで契約しましょう。
メリット2|iPhoneでデュアルSIM運用ができる
iPhoneでは2018年に発売されたXSシリーズからeSIMに対応しています。
そのため
- eSIM+物理SIM
- eSIM+eSIM(iPhone13シリーズから)
といった使い方ができます。
デュアルSIM運用では以下のようなメリットがあります。
リスクヘッジとして
- 一方の回線で通信障害が起きてもサブ回線でネット・電話が使える
- 通信速度が遅い場合、サブ回線と比較して速い方を選べる
データ不足対策として
- サブ回線とあわせて使うことでデータの絶対量が上がる
- 片方が速度制限になってもサブ回線を使えば高速通信ができる
スマホの使い分けとして
- 1つのスマホで電話番号を使い分けできる
- 2回線分の料金がお得に使える
特に通信障害が起きた場合に、デュアルSIMの恩恵を強く感じられるでしょう。
実際私はauやソフトバンクの通信障害を経験したことがありますが、家族と連絡が取れず困った思い出があります。
障害が起き圏外になるとネットだけでなく電話も使えません。
そんな時にサブ回線として別の回線を使えれば緊急時でも安心ですよね。
以下の口コミにもあるように、1つのスマホで2つの回線が使えることは通信障害が乱発しているこのご時世では必要不可欠かもしれません。
デュアルSIM運用はiPhoneだけでなく、Androidでも可能です。
ただiPhoneに比べてeSIM対応のAndroidスマホはまだまだ少ないので、今後のeSIM普及に期待しましょう。
メリット3|eSIM専用プランが使える
IIJmioにはeSIM専用プランである「データプランゼロ」があります。
データプランゼロは基本料金165円~と破格の料金設定となっています。
ギガを購入しなければデータ通信はでいませんが、好きなタイミングでギガを購入して使えるためサブ回線に最適なプランです。
維持費を極力抑えてeSIMを契約したい場合はデータプランゼロを選びましょう。
IIJmioのeSIMプランのデメリット・注意点
次にIIJmioのeSIMプランのデメリット・注意点を3つ紹介します。
- デメリット1|eSIM対応の音声通話プランはau回線だけ
- デメリット2|物理SIMからeSIMへの変更はできない
- デメリット3|eSIM対応機種が必要
デメリット1|eSIM対応の音声通話プランはau回線だけ
eSIMの音声通話プランではau回線しか選べません。
ですが、以下のプランではeSIMでドコモ回線が利用できます。
- eSIMのデータプラン
- データプランゼロ
「タイプAの音声物理SIM+タイプDのデータeSIM」といった組み合わせをすればマルチキャリアで使えるのでおすすめです。
また、音声通話プランがeSIMに対応したのは2022年10月25日からです。
比較的新しいサービスのため、今後eSIMの音声通話プランがドコモ回線に対応する可能性は十分あります。
デメリット2|物理SIMからeSIMへの変更はできない
IIJmioでは物理SIMからeSIMへの変更はできません。
もしeSIMに変えたいという場合は、物理SIMを一度解約し、再度eSIMを契約する必要があります。
どうしてもeSIMを使ってみたい場合は「データプランゼロ」や「eSIMデータプラン」を別途契約し、デュアルSIMで運用するのも一つの手でしょう。
デメリット3|eSIM対応機種が必要
eSIMを利用する場合、eSIMに対応した機種が必要です。
iPhoneの場合は2018年以降の機種であればeSIMに対応しています。
基本的にSIMフリー版での動作確認なので、キャリア版の機種を利用する場合はSIMロック解除しておきましょう。
- iPhone 14シリーズ
- iPhone 13シリーズ
- iPhone 12シリーズ
- iPhoneSE(第3世代)
- iPhoneSE(第2世代)
- iPhone 11シリーズ
- iPhone XS/XS Max/XR
Androidの場合、代表的なものではGoogle PixelシリーズやOPPOシリーズがeSIMに対応しています。
その他機種に関しては公式サイトからeSIM対応機種を確認できます。
ちなみに動作確認済み機種はIIJmioが独自に動作確認したものです。動作確認が取れていない場合でもeSIMが利用できる機種は数多くあります。
ただ、検索するのは多少面倒ですので自分のスマホがeSIMに対応しているかどうかすぐに確認できる方法を紹介します。
- 本体の「設定」を開く
- 設定内の「デバイス情報」をタップ
- ステータス情報を確認
- 「EID」の欄があればeSIMに対応
お使いのAndroidバージョンによって各項目の名称は異なります。
「EID」とはeSIMに割り当てられた固有のIDで、eSIMに対応しているスマホにのみあります。
上記の方法以外ではスマホの化粧箱の側面に「EIDラベル」があればeSIMに対応していると判断できます。
もしお使いのスマホがeSIMに対応していれば、デュアルSIMといった便利な運用があるので試してみてくださいね。
IIJmioのeSIMプランの申込手順

それではIIJmioのeSIMプラン申込手順を解説します。
まずは申込にあたって以下のものを用意しましょう。
- 本人確認書類
- メールアドレス
- 本人名義のクレジットカード
- eSIM対応のスマホ
- ネット環境
- 乗り換えの場合はMNP予約番号
IIJmioでは様々な本人確認書類が使えますが、eSIMでの申込に使える本人確認書類は以下の4つのみです。
- 運転免許証
- 運転経歴証明書
- マイナンバーカード
- 在留カード
音声eSIMを申込場合はeKYC(AIによる本人確認)をするのでスマホが必要です。
必要なものを揃えたら公式サイトから手続きをします。
IIjmioの公式サイト右上「ご購入・お申し込み」をタップして手続きを始めましょう。
事前にエントリーパッケージなどを購入していない場合は「事前支払いしたものはない」にチェックを入れて進みます。
- 新規かMNPか選択
- SIMカードの選択
- 端末を同時に購入するか選択
- 「つながる端末保証」に加入するか選択
- プラン内容・オプションを選択
- 重要説明事項
- 個人情報取扱に関する事項
を読み、チェックボックスにチェックして進みます。
- 持っている場合
⇒mioID・パスワードでログイン - 持っていない場合
⇒メールアドレスを入力して新規作成
- 名前や住所の入力
- クレジットカード情報を入力
- 配達希望日を設定
乗り換えの場合はMNP予約番号も入力しましょう。
最後に本人確認して申込完了です。
本人確認はeKYC(AIによる本人確認)をするためスマホが必須です。
登録メールアドレスにアクティベーションコード発行完了の案内が記載されています。
メール内容に従って「アクティベーションコードの確認ページ」からコードを発行しましょう。
eSIMを利用する端末でアクティベーションコードを設定します。
Androidの場合
- 設定の「ネットワークとインターネット」から「SIM」を選択
⇒Androidバージョンによっては「モバイルネットワーク」 - SIMをダウンロード
- アクティベーションコードの読み込み
- ダウンロードを完了させる
- 「SIMを使用」を有効化させる
- アクセスポイントからAPN設定
- 発信テスト・ネット接続テストして完了
APN設定 | 入力項目 |
---|---|
名前 | iijmio |
APN | iijmio.jp |
ユーザー名 | mio@iij |
認証タイプ | PAPまたはCHAP |
iPhoneの場合
- 設定の「モバイル通信」から「eSIMを追加(iOSバージョンによっては通信プランを追加)」を選択
- iOS 16以降であれば「QRコードを使用」を選択
- アクティベーションコードの読み込み
- SIMをアクティベート
- MyIIJmioから「APN構成プロファイル」のダウンロード
- 設定上部の「ダウンロード済みのプロファイル」へ
- プロファイルをインストール
- 発信テスト・ネット接続テストして完了
eSIMは申込完了後、設定すればすぐにデータ通信ができます。
手続きは10分~15分程度あればできるので試してみてくださいね。
IIJmioのeSIMを利用中に機種変更する手順
次にeSIM利用中の機種変更手順を紹介します。
これといって難しい手順はないので、下記を参考に実践してみてください。
- 新しい機種に変更
- SIMプロファイル(eSIM)の再発行
- 新しい機種で再度eSIMの初期設定をする
データeSIMの場合は電話番号が変わってしまうので注意しましょう。
また、SIMカード発行手数料として、SIMプロファイル(eSIM)1つあたり220円の手数料が発生します。
eSIMの機種変更は難しそうなイメージですが、気軽に機種変更できるのでeSIM利用を前向きに検討してみましょう。
IIJmioのeSIMに関するよくある質問
最後にIIJmioのeSIMに関する以下の質問に答えていきます。
- データプランゼロからギガプランに変更できる?
- eSIMで使えるドコモ回線のプランは?
- eSIMで5Gは使える?
IIJmioのeSIMを申し込む前に、疑問点を解決しておきましょう!
データプランゼロからギガプランに変更できる?
2023年2月時点では、データプランゼロからギガプランへの変更はできません。
公式サイトによると、対応について検討しているとのことですが時期は未定です。
現時点でデータプランゼロからギガプランへ変更する方法は以下のとおりです。
- eSIMデータプランゼロを解約
- eSIMギガプランを契約
※順番は前後しても問題ありません。
eSIMから物理SIMに変更したい場合も同様の手順で変更できます。
eSIMで使えるドコモ回線のプランは?
IIJmioではドコモ回線が使えるeSIMのプランは以下のとおりです。
- eSIMのデータプラン
- データプランゼロ
eSIMが使えるドコモ回線はデータプランのみなので、音声通話付きのeSIMを利用したい場合はau回線を使いましょう。
eSIMで5Gは使える?
IIJmioのeSIMは音声通話プランであれば5G通信ができます。
eSIMで5Gが使えるプランは以下のとおりです。
- eSIM音声通話プラン
必然的にeSIM単体での5G通信はau回線のみです。
ドコモ回線で5Gを使いたい場合は物理SIMの音声通話プランを使いましょう。
まとめ|IIJmioのeSIMは3つのプランから選べる!
当記事では、IIJmioのeSIM対応プランを徹底解説しました。
結論として、IIJmioのeSIM対応プランは申込後最短当日で使えることがわかりました。
また、「データプランゼロ」は業界最安値の165円で維持できます。
eSIM対応の音声通話プラン
- au回線に対応
- 5G通信や各種機能が使える
eSIMのデータプラン
- ドコモ回線に対応
- 他社と比較して安価
- 4G通信が使える
データプランゼロ
- 基本料金165円で維持できる
- 好きなタイミングでデータが使える
IIJmioのeSIM対応プランは3つのプランがあり、メイン回線だけでなくサブ回線としての需要も高いです。
当記事を参考にして、eSIMでの申し込みを前向きに検討してください!