A-COLLECTION

COLORS | 2階から吹き抜けを見る COLORS | 玄関ホールから階段を見る COLORS | 階段の下からLDKを見る COLORS | キッチン COLORS | リビングからキッチンを見る COLORS | LDKと和室(父)を見る COLORS | 離れ(父の書斎) COLORS | 和室(父)。障子を閉めた様子
COLORS | 和室(父)からLDKを見る夕景 COLORS | 和室(娘)から玄関ホールと離れのある中庭を見る COLORS | 和室(娘)と玄関ホール COLORS | 和室(娘)。金をあしらった格子天井や黒畳、カラー行灯など、遊郭をデフォルメした空間 COLORS | 和室(娘)。伊藤若冲や谷崎潤一郎の世界観に触発された空間。作家の書いた襖絵がゲストに与えるインパクトは大きい COLORS | 2階書斎より階段を見る COLORS |駐車場から玄関へのアプローチ。右側に離れの外壁が一部見えている COLORS | 離れとLDKの間にある縁側 COLORS | 南より見る全景。シンプルな箱型の外観
COLORS

設 計|猿田仁視

施 工|ASJ 名古屋APOAスタジオ[Belive株式会社]

構 造|地上2階

撮 影|サカタヤスノ

父親と娘がお互いの生活を尊重し、距離を保ちながらも同居する住宅の計画です。お2人の唯一共通の要望は、外観はシンプルな箱型でありながら、内部は和のテイストをベースとした空間という点のみであり、趣向と要望は全く別方向を向いていました。

父のエリアはご要望から平屋とし、娘のエリアを2 階建て、その中間のバッファゾーンに巨大な吹抜けを設けて、吹抜け空間を介してお互いの距離を物理的にとりながらも、気配を感じる構成としました。

その吹抜けの黒い天井を切り裂く、光のスリットから差し込む一筋の強い光は、同じく黒い壁にぶつかりながら急激に光度を落とし、赤い階段に弱い光を落とします。この家を訪れる人の足元に、光と赤階段の直線のラインが天井から落ちてくるイメージです。空間を漆黒にすることで光の印象的な空間とすると同時に、黒を使うことで双方の空間イメージの相違を中和しながらリセットする中間領域としています。

父の空間の近くには、離れのような、大切な書物を収蔵し、庭の木を見ながら落ち着いて読書のできる小さなドーム天井の書斎をつくっています。

アートに傾倒する娘の居住エリアは、1 階をゲストルーム兼リビングとして、遊郭をデフォルメした空間を配し、金をあしらった格子天井、黒い畳、カラー行燈など普段あまり採用しないさまざまな素材と色を多用し、ひとつの空間としてまとめました。伊藤若冲、谷崎潤一郎の世界観に触発された空間は、作家が描いた巨大襖絵と共に、ゲストを驚かせます。2 階は寝室であり、欧州のデザインホテルのような内装を施しています。

和をモチーフにしながら、さまざまなインテリアのキャラクターに特化したこの住宅は、何のために住宅をつくるのか、家人の居場所がどうあっていいのかを考えるいいきっかけになりました。素直に感性に呼応し、クライアントと共に感性の赴くままにデザインしたこの住宅で、好きなアートに囲まれながら、ゆったりと時を過ごしていただけたらと思っています。

(猿田仁視)

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