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HSM 邸

設 計|岡部克哉

施 工|ASJ 前橋スタジオ[小林工業株式会社]

構 造|鉄筋コンクリート造 地上2階

撮 影|小林勇蔵

「布団に寝ないので、私の寝室は要りません」
「お風呂でご飯を食べます」
「物がないので収納は不要です」
「少し個性的な家にしたいです」
「先生がいいなら結構です。この家をつくりましょう」

こんな調子で会話が進む施主に巡り会えたら、建築家冥利に尽きると思われる建築家の方も多いのではないでしょうか。

この家には、そんなお施主さんが住まわれています。「本当にこれでいいのか?」「お施主さんの言葉を、そのまま受け取っていいのか?」こんなことをマネージャーと議論しながら、設計を進めたことを懐かしく思います。「少し個性的」という言葉の共通の理解をお施主さんとの間につくることにも時間をかけて設計しました。

設計も終盤に差し掛かった頃、「先生がつくってくれた家を、私が住むようになったら、自分なりにカスタマイズするので、先生のイメージと違ったらゴメンね」という内容の話をお施主さんから聞いたことが、つい昨日のように感じられます。

建物完成から約1 年が経ちました。どんなふうにカスタマイズされて住まわれているのか、今度遊びに伺うのが楽しみです。

収益物件などとは違い、住まいは雨風をしのぎ、温熱環境を整えてあげれば成立する。

ここさえしっかりできていれば、後はどんな形であろうと、どんなプログラムであろうとお施主さんの生活やイメージに合うものであれば、いい家になるのではないかと思っています。さらに、いい家には、いい背景をもってつくられることが必要と思います。お施主さんとの良好な関係の中でつくられた家は、よりよく使ってもらえると確信しています。

まだお目にかかっていないより多くのお施主さんと出会い、これからもお施主さんの生活像を膨らませることができるような家を設計したいと思っています。

最後に、私の迷いに辛抱強く付き合ってくれた前マネージャーの岡島さん、ありがとうございました。
またこんな素敵なお施主さんに巡り会わせてくれたASJ に深謝いたします。

(岡部克哉)

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