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安城の家

設 計|谷尻誠 + 吉田愛

施 工|ASJ 岡崎スタジオ[小原木材株式会社]

構 造|木造 地上2階

撮 影|矢野紀行

涼しい風が通り抜ける気持ちのよい外部空間での食事、温泉の露天風呂で開放感あふれる外部での入浴の時間、ハンモックに揺られながら雲の流れをぼんやり見つめ、気がつくと眠りに誘われていた安らかな外部での睡眠。

外部での体験は、われわれに時間を過ごすということの豊かさを与えてくれる。 敷地は安城市の住宅地にあり、両親の住む隣の敷地に若い家族の住まいをつくる計画である。庭で運動をすること、子供を自由に外で遊ばせることなどクライアントからは内部はもちろんのこと、外部での生活の楽しさを提案することが求められた。

外を考えること

生活全般が内部を中心に行われているとしたならば、この豊かさを設計という行為によって日々の生活でも実現することができないかとわれわれは考えた。

計画は敷地全体に大きな屋根をかけ、外部のLDK と内部のLDK を等価に作り出している。囲まれた庭は、従来の鑑賞するための場所ではなく部屋として使われ始め、外部にキッチンを置くことによって、外部での食事が日常となり、外部で音楽を聴いたり、くつろいだり、本を読んだり、眠りについたり、能動的に庭が部屋として使われる。敷地全体を住宅として機能させ、生活が内外を横断しながら営まれること、それは建築の可能性を拡張することでもあるのではないだろうか。

個人の住宅を設計する上で、建築の豊かさを拡張して「外部」を改めて考えることは、住宅のみならずあらゆる建築を設計する上でも向き合うべきことであり、 内外を考えることにより世の中の建築が豊かになるのであれば、住宅も社会性を持つともいえるのではないだろうか。プライベートな空間を考えることと、パブリックを考えることが今までは2つのものとして定義されてきたが、われわれは、その間の可能性をこれからも模索していきたいと考えている。

(谷尻誠)

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