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マチノウエ

設 計|川本敦史川本まゆみ

施 工|ASJ 浜松スタジオ[株式会社マブチ工業]

構 造|木造在来工法 地上3階

撮 影|中村絵

周辺は田畑や住宅が点在する広く平坦な地形で、二方は道路、一方は水路、もう一方は事務所棟に囲まれた、わずか27坪ほどの小さな敷地での家族4人のための住宅の計画である。

長閑な環境ではあるが、家族それぞれが個の領域を必要という諸条件の中、このように小さな敷地ヴォリュームでは、単純に平面を構成するだけでは生活領域が満たない。空間のヴォリューム同士に差異やずれ、重なりというような仕掛けや操作を施すことによって領域に密度の変化を作り、住み手の意識や感覚によって領域を自由に扱える空間ができないだろうか。また、角地という立地条件をいかして、周辺環境という大きな領域と接続できる大らかで多様な住まいの在り方を示すことはできないかと思考を重ねた。

そこで、それぞれプライベートを要する生活機能はBOX化した4つの領域に配置し、外BOXで全体を囲い、in BOXの形式によって平面を構成する。

各々のBOXの間は、まるで建物と建物の隙間のような街の路地(マチノロジ)を作り、互いの関係に距離感を生み出し、マチノロジは外部の路地と繋がるように開放し、小さな領域が周囲へはみ出したり、周囲を引き込んだりできる状態を作る。

さらに、平面的な領域の操作に加えて、断面的にも明確な領域と曖昧な領域、路地を跨ぐ領域といった様々な領域を混在させながら、上階にいくに従ってプライベート的な密度を薄め、パブリック的な領域に変化していける状態を作り、マチノウエという開放感を獲得できる領域へ展開していく。

そうすることで、光や空気も領域を自由に行き交うことが可能となり、住み手の心理や身体感覚も空間と連動して、家族同士の関係性や日々の生活の密度に応じて領域が多様に変化する。

小さな敷地の中でも、領域の密度の変化によって空間を自由に捉えることができれば、豊かで大らかな空間になることをマチノウエは示している。

(川本敦史+川本まゆみ)

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