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HAG

設 計|猿田仁視

施 工|ASJ 下関スタジオ[時盛建設株式会社]

構 造|木造軸組み工法 地上2階

撮 影|サカタヤスノ

歴史上重要な舞台となった萩での計画です。

敷地は南側に3階建ての学校があり、近隣には商店が立ち並ぶ市街地にありました。ご要望は2世帯が住まうプライバシーを重要視した伸びやかな空間であり、学校からの多様な角度の視線を遮りながら、守られた明るい内部空間を実現することでした。

敷地は大きく、さまざまなスタディをしましたが、結果コストパフォーマンスも考え、シンプルな形態とし、閉じながら抜けを模索する方策をとりました。

1階に寝室やゲストルーム、また、アプローチ動線を別とする母の居場所を配しています。玄関のドアを抜けると、光と天井高をおさえたトンネルに入り、視線の行く先には中庭からの印象的な光が落ち、家人とゲストを迎えます。トンネルを抜け、光が徐々に強くなっていくモルタル塗りの階段を上がりきり、振り返ると間接的に拡散された光に包まれる大空間が広がります。室内は完全に閉じながらもただひとつの抜けを大切に扱い、その抜けの方角にある母の居場所の上を緑化して子供たちが元気に走り回ることのできる内外の繋がりのある構成としました。

南上方より飛んでくる学校からの視線を遮りながら、日照を確保するために外殻に角度を付け、外観のインパクトも同時に出しています。外殻をシームレスに加工された黒い鋼板で包み込むことにより、ご家族を外界の喧騒から堅牢に守り、抱擁するイメージを強調しています。白基調の緩やかな光の内部空間は、みなさんが穏やかに生活できることを想像しながら隅々まで光を回すことを考え、素材を厳選し設えました。

出会ってから実に3年の月日を費やし、紆余曲折ありながらも、何度も議論し、ご一緒させていただきました。遠く離れた場所でありながら、クライアントは僕らのことを心から信じてくれたからこそ初めてこの住宅は完成できたと思います。ご夫妻と子供たちの原風景となり、心の拠り所となってくれたら心から嬉しく思います。

(猿田仁視)

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